Visual View 目で見るメカニズム
多発性骨髄腫
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- Trends in Hematological Malignancies Vol.2 No.4 4-7, 2010
- 著者名
- 安倍正博
- 記事体裁
- 連載 / 全文記事
- 疾患領域
- 血液 / 癌
- 診療科目
- 血液内科
- 媒体
- Trends in Hematological Malignancies
「骨髄腫ニッチにおける細胞間相互作用」MGUS(monoclonal gammopathy of undetermined significance)から骨髄腫に進展すると, 骨髄内の血管新生とともに破骨細胞形成も亢進し骨髄微小環境が大きく変化する. 骨髄腫では破骨細胞による骨吸収の亢進のみならず骨髄間質細胞からの骨芽細胞分化が抑制されており進行性の広範な骨破壊病変が惹起される. 骨髄腫細胞由来のMIP-1αおよびMIP-1βなどの液性因子やVLA-4を介する骨髄腫細胞とストローマ細胞の接着によりストローマ細胞に破骨細胞分化誘導因子RANKLの発現が誘導される. また, 骨髄腫細胞はVEGFを産生するとともにその一部にRANKLを発現する. このように骨髄腫骨髄微小環境内ではRANKL-osteoprotegerin系に調節異常をきたし, RANKL依存性に破骨細胞形成と骨吸収が亢進する. 破骨細胞は, 骨髄腫細胞に対する抗アポトーシス因子であるTNFファミリーのBAFFやAPRILおよびIL-6などの産生や接着を介し, 骨髄腫細胞の生存・増殖を促進する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
