Q1:パーキンソン病患者に特有のパーソナリティが存在するのか?
A:「Yes.」パーキンソン(PD)病患者が概して勤勉で道義心が強いことは,すでに1913年に記載が認められる1)。その後も,ルールを大事にし,自制心が強く,一方で内向的で,柔軟性に欠けるといった記載が続く2)。こうした記憶は,現代の臨床家にも支持されるものと考えられる。

Q2:パーキンソン病患者には,発症前から特有のパーソナリティが存在するのか?
A:「Yes.」病前のパーソナリティについては,すでに発症している患者本人やその家族を対象として調べた研究が報告されている5)。しかし,記憶に基づいて発症前に遡ってパーソナリティを評価することが果たして可能なのかについては,批判的な意見もある。こうした背景から,前向きコホート研究が行われた。

Q3:パーキンソン病の治療にあたってパーソナリティを考慮すべきか?
A:「Yes.」ドパミン補充療法,特にドパミンアゴニスト(DA)によって,病的賭博や性行動亢進などの衝動制御障害が誘発されうることが知られている。こうした障害を生じる危険因子として,PDを若年発症していること,アルコール乱用の既往などに加えて,NSが高いことが挙げられている10)。