われわれは以前,M-NBIの通常観察に対する優越性を報告した1)。その研究の限界は,ハイリスク群を対象としていることであり,一般のスクリーニング内視鏡ではないことであった。また,大きさが1cm以下の陥凹性病変を観察対象に設定したため,大きさの制限がないすべての肉眼型の病変についての有用性は明らかにされていない点も限界であった。さらに,M-NBIの診断基準は,微小血管構築像によるもの2)であり,より包括的なVS(vessel plus surface)classification system3)を用いた成績も明らかではなかった。
M-NBIのスクリーニング内視鏡における医療経済性(M-NBI を用いるとスクリーニング内視鏡の際に採取されている生検の数を減らせるか否か)についても未だ明らかにされていない。
以上の問題点を解決する目的で,M-NBIのスクリーニング内視鏡における有用性と限界を求めるために本研究を行った。