内視鏡手技の解説―臨床のコツとテクニック―
未分化型早期胃癌の内視鏡診断
掲載誌
胃がんperspective
Vol.6 No.1 41-46,
2013
著者名
小山恒男
/
友利彰寿
/
高橋亜紀子
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
胃がんperspective
「はじめに」従来の診断学では未分化型早期胃癌の肉眼的特徴は境界明瞭な褪色調陥凹性病変とされていた. しかし, 早期の未分化型癌は基本的に粘膜中層を側方進展し, 最表層は非腫瘍性上皮で被われるため, 理論的には境界が不明瞭なはずである. 本稿では実例をあげて, 未分化型早期胃癌の内視鏡診断を解説する. 「未分化型早期胃癌の組織構築」*初期の未分化型癌は腺頸部に存在し, 最表層は非腫瘍性上皮で被われる. 分化型癌は全層または表層置換型発育を呈するため, 粘膜の最表層に癌腺管が露出する(図1-A). 間質に血管が増生するため, 発赤調を呈することが多い. 一方, 未分化型癌は腺頸部に発生し, 粘膜中層の間質を側方進展するため, 最表層は非腫瘍性上皮で被われている(図1-B). 腺頸部の増殖帯を破壊するため, 陥凹を呈することが多い. また, 癌が増生すると間質の血管を破壊して虚血に陥るため, びらんや潰瘍を形成する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

