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State of the art(胃がんperspective)
食道胃接合部癌の位置づけと今後の方向性
掲載誌
胃がんperspective
Vol.3 No.2 14-20,
2010
著者名
佐野 武
記事体裁
連載
/
全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
放射線科
/
消化器外科
媒体
胃がんperspective
噴門付近に発生する癌腫は, 外科的アプローチの難しさや腫瘍進展形式の特殊性により, 古くから特別な注目を集めてきた. TNM分類は, その改訂第7版で新しく食道胃接合部癌(以下, 接合部癌)を定義し, これを胃癌ではなく食道癌としてStage分類することを発表した1). 一方, わが国では日本食道学会と日本胃癌学会が, その取扱い規約でTNM分類とは異なる接合部癌の定義を採用し, 今後わが国でも増加すると予想されるこの部位の腫瘍に独自の取り組みを始めている2,3). 接合部癌は食道癌として扱うべきか, 胃癌として扱うべきか. 今後はどのような治療開発を目指すべきか, 問題点を整理する. 同テーマをとりあげた本誌座談会(5~13頁)も参照されたい. 「1 食道胃接合部癌の東西差」「1. 欧米における接合部癌」欧米では1930年代から胃癌が減少し始めたのに対し, 1970年代半ばから下部食道腺癌と接合部癌が急激に増加している. とくに白人男性における増加が著しく, 米国では今日最も増加速度の速い悪性腫瘍に数えられている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

