【特集 肛門管癌と虫垂癌】
【各論―肛門管癌―】肛門管癌の画像診断―CT・MRI・PETなど―
掲載誌
大腸癌FRONTIER
Vol.5 No.2 32-37,
2012
著者名
野上仁
/
島田能史
/
亀山仁史
/
飯合恒夫
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
大腸癌FRONTIER
「Summary」肛門管癌はまれな疾患であるが, 発生部位の解剖学的・組織学的特殊性から臨床像が多彩であり, 診断には苦慮する. 早期診断が困難であるため, 診断時には隣接臓器浸潤, リンパ節転移や遠隔転移をきたした状態であることがしばしばあり, 治療成績も一般の大腸癌と比較すると不良である. また, 組織型によって治療戦略が異なり, 迅速かつ正確な診断が求められる. 本稿では肛門管の解剖を概説し, 肛門管癌の診断について肛門部の診察, 内視鏡検査, 画像検査の所見を各組織型別に解説する. 「はじめに」肛門領域の診療では, 腫瘍性病変, 特に悪性腫瘍に遭遇する頻度は低い. 大腸癌研究会で行われた肛門部悪性腫瘍のアンケート調査1,2)によると, 肛門管癌の占拠部位別頻度は全大腸癌の0.8%に過ぎない. また, 肛門管における腫瘍性病変の認識は困難であり, 組織学的な確定診断に至らないことも多い. 診断の遅れが治療の遅れに直結することは想像に難くない.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

