はじめに
近年,大腸がんは増加傾向にあり近い将来には男女ともがん罹患率のトップの疾患となると予測されている状況で,大腸内視鏡の果たす役割は非常に重要になってきている。その中でも病変に対する早期発見さらには適確な診断は,その後の治療法の選択,あるいは遺残再発を防止する上でも重要な問題の一つとなっている。一方,内視鏡機器の進歩もあり拡大内視鏡が一般化しつつあり,「NBI(narrow band imaging)拡大診断」での保険収載の影響によりさらなる普及の加速が見込まれている。本稿では大腸におけるpit pattern診断に関して解説する。
早期大腸癌の内視鏡治療・外科手術の最前線
【特別寄稿】拡大内視鏡観察によるpit pattern診断
掲載誌
大腸癌FRONTIER
Vol.4 No.3 18-25,
2011
著者名
山野 泰穂
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
消化器外科
媒体
大腸癌FRONTIER
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。