Summary
大腸癌取扱い規約(第7版補訂版)によれば,鋸歯状構造を特徴とする病変は過形成性ポリープ(hyperplastic polyp:HP)と鋸歯状腺腫(serrated adenoma:SA)がある。HPは,1962年のMorsonらの報告によって大腸癌との関連がない病変として,臨床的に意義の乏しい切除治療の対象外として位置づけられてきた。しかしながら,従来非腫瘍性と扱われてきたHPの中に,腫瘍性の性格が示唆されるsessile serrated adenoma/polyp(SSA/P)の存在が近年注目されている。Riddellは,SSA/Pを上皮に腫瘍性の異型がないが増殖帯の拡大があるものと定義しているが,具体的にはどのような形態を呈しているかが問題となる。大腸鋸歯状病変の概念,分類,組織学的診断基準については現在なお議論のあるところであるが,本稿ではRiddellの分類に準じて,大腸鋸歯状病変の病理組織像について概説する。
全文記事
大腸癌の病理診断をみつめる
【総論】過形成性ポリープとその関連疾患の病理組織像
Serrated polyps of the colon and rectum, and its related issues
掲載誌
大腸癌FRONTIER
Vol.4 No.1 31-36,
2011
著者名
市川 一仁
/
佐野 寧
/
藤井隆広
/
藤盛 孝博
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
/
消化器外科
/
その他
媒体
大腸癌FRONTIER
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