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Q&Aで綴るレジデント・ノート―専門医がわかりやすく解説―
No.19 大腸癌術後の食生活は,どのようなことに注意すればよいですか?
掲載誌
大腸癌FRONTIER
Vol.3 No.2 71-73,
2010
著者名
西村元一
記事体裁
連載
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Q&Aシリーズ
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全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
一般外科
/
消化器外科
媒体
大腸癌FRONTIER
「Answer」・大腸癌術後は手術部位・術後期間による影響を考慮しながら食事内容(特に食物繊維)を注意すべきです. ・下部直腸癌術後では肛門機能・貯留機能を考慮した食事による排便コントロールが重要です. 「解説」大腸癌術後の食事に関しては, 大腸全摘例などを除くと上部消化管や膵臓の術後と比較して, 消化吸収における注意点は多くありません1). 配慮しておく必要があるのは術後からの期間と腸管の切除部位(範囲)・吻合部位です. 「術後からの期間」食事内容については術後の時期によって注意すべき点が異なります2). まず食事開始時に一番注意する必要があるのは小腸の動きです. 小腸の動きが不十分だといわゆる腸閉塞状態が起こる可能性があるので食事開始を遅らせるか, 内容を吟味する必要があります. 逆に小腸の動きが正常であれば制限なく食事開始が可能です. 特に最近の腹腔鏡手術では小腸運動の回復が早いため食事開始までの時間は従来よりも早くなり, 術後翌日より開始する施設も増えていますが, 当院では高齢者も多いため2日目から水分摂取を開始し3日目から食事を開始しています.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

