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Q&Aで綴るレジデント・ノート―専門医がわかりやすく解説―
No.17 高齢者の化学療法(抗がん剤治療)で,注意する点を教えて下さい。
掲載誌
大腸癌FRONTIER
Vol.3 No.1 83-86,
2010
著者名
佐藤太郎
記事体裁
連載
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Q&Aシリーズ
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全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
一般外科
/
消化器内科
/
腫瘍内科
/
消化器外科
媒体
大腸癌FRONTIER
「Answer」 通常のPS(performance status)で測れない肝機能, 腎機能, 骨髄予備能の低下は考慮する必要があり, 個々の患者に応じたきめの細かい対応が求められます. 全身状態がよいと考えられる後期高齢者大腸癌患者に, 標準的化学療法は施行されるべきです. 「はじめに」 平均寿命の延びにより, 後期高齢者の大腸癌の増加が当然推測されます. しかし, これらの患者における化学療法のデータは限られています. 高齢の患者にまつわる治療上の問題点と, 選択されうるレジメンの特徴(表)を考察し回答させていただきます. 「高齢者の大腸癌化学療法を考える上での一般的問題点」 まず, 後期高齢者のデータがあるのは主に臨床試験のサブグループか, 高齢者を対象としていても比較的小規模の試験がベースになっています. これらの臨床試験に登録される患者は, 高齢といっても, 除外基準をくぐりぬけた, PS良好で, 合併症がきわめて少なく, 通院が容易である, ソーシャルサポートが十分である“選抜された”患者であることが多く, 臨床医の多くがイメージする高齢者と異なる場合があります.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

