最新の大腸癌補助化学療法
【大腸癌肝転移切除成績の現状】切除不能肝転移に対するサルベージ手術
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- 掲載誌
- 大腸癌FRONTIER Vol.3 No.1 52-57, 2010
- 著者名
- 齋藤誠哉 / 別府透 / 林尚子 / 佐藤伸隆 / 辛島龍一 / 増田稔郎 / 小森宏之 / 近本亮 / 石河隆敏 / 渡邊雅之 / 高森啓史 / 馬場 秀夫
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 消化器 / 癌
- 診療科目
- 一般外科 / 消化器内科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
- 媒体
- 大腸癌FRONTIER
「Summary」 新規抗がん剤や分子標的治療薬の出現により, 切除不能大腸癌肝転移でも, 積極的なサルベージ手術との組み合わせによって長期生存が期待できるようになった. 特に化学療法による腫瘍縮小効果が高い症例では肝切除可能となる可能性が高い. 肝切除は部分切除を基本とし, RFAを併用することで多発症例であっても根治を目指すことが可能である. R1切除であっても新規化学療法と組み合わせることでR0と同等の予後が期待できる. その一方で, sinusoidal dilatationやsteatohepatitisといった薬剤による肝障害と肝切除後の合併症の増加が知られており, 特に長期化学療法後の肝切除では術後合併症の危険性が増加する. progressive diseaseになってから肝切除を行っても予後不良であり, 術前治療により肝切除可能と判断された時点で速やかに肝切除を施行すべきと考えられる. 臨床的complete response症例でも組織学的には83%に癌の遺残があるため肝切除の追加が必須である. FOLFOXとベバシズマブの併用療法は組織学的な抗腫瘍効果が高く, 背景肝の障害による合併症は少ないことから術前治療のレジメンとして期待される. セツキシマブ併用新規化学療法での高い肝切除率が報告されており, 今後の検討が必要である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
