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大腸癌の病理診断の問題点

鋸歯状病変の分類と診断<臨床の立場から>


掲載誌
大腸癌FRONTIER Vol.2 No.2 54-60, 2009
著者名
藤井隆広 / 片野未央 / 藤盛 孝博
記事体裁
特集 / 症例 / 全文記事
疾患領域
消化器 / 癌
診療科目
一般外科 / 消化器内科 / 消化器外科
媒体
大腸癌FRONTIER

「Summary」過形成性ポリープは大腸癌に関与しない病変とされてきたが, 近年, 過形成性ポリープの一部が癌に関与しているserrated pathwayの説が注目されてきている. それらの癌の前駆病変として組織学的には構造異型のみを認め, 遺伝子異常を伴うSSA/SSPの存在が提唱されている. しかしながら, この種の病変は病理学的診断基準が曖昧なため, 病理医によっても一定した診断を得ることができないのが現状である. 本稿では, 明らかな細胞異型を伴うSerrated adenoma(SA)を対象にして, その内視鏡的診断基準を明らかにすることを目的に検討を行った. “松笠様隆起(pinecone appearance)”に“IVH型pit”を伴うserrated villous(SV)と, 通常のHPよりも隆起の目立つsessile(Is)な病変をserrated hyper(SH)とし, その腺口形態はIIIL様pitに鋸歯状変化を伴う“IIIH型pit”, これらの所見がserrated adenomaの内視鏡的特徴像と考えられた. このSVとSHの共存例を多く認めることは, 発育進展を考える上でも興味深い所見である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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