大腸癌の病理診断の問題点
【Column】大腸低分化腺癌の亜分類について
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- 掲載誌
- 大腸癌FRONTIER Vol.2 No.2 202-43, 2009
- 著者名
- 新井冨生
- 記事体裁
- 特集 / コラム / 全文記事
- 疾患領域
- 消化器 / 癌
- 診療科目
- 一般外科 / 消化器内科 / 腫瘍内科 / 放射線科 / 消化器外科
- 媒体
- 大腸癌FRONTIER
2006年3月に出版された大腸癌の取扱い規約第7版で, 低分化腺癌が充実型(por1)と非充実型(por2)に亜分類された1). 大腸低分化腺癌にも予後が比較的良好な群と不良な群があるので, これらを区別することは臨床的にも病理学的にも意義がある. しかし, 現在の規約に則った亜分類ではこれらを区別できない. なぜなら, 癌胞巣が充実性であるか否かが分類の基準であり, 発生機序や生物学的悪性度を含めた病態を的確に反映していないからである. ではどうするのがよいか. 私は以下の理由・方法により低分化腺癌をmedullary typeとnon-medullary typeに亜分類するのが適正と考える. それは現行のpor1, por2とは似て非なるものである. 1997年Ruschoffらが, 核異型と癌胞巣の形態に基づいて大腸低分化腺癌をmedullary typeとpleomorphic typeに亜分類した2). このmedullary typeは2000年に発表されたWHO分類のmedullary carcinomaに相当する3).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
