目でみるてんかん
海馬の機能
掲載誌
Epilepsy
Vol.8 No.1 4-6,
2014
著者名
小山隆太
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
/
小児疾患
診療科目
脳神経外科
/
神経内科
/
小児科
/
精神科
媒体
Epilepsy
「はじめに」 記憶・学習に関与する脳領域として広く認知されている海馬は海馬体(広義の海馬:海馬, 歯状回, 海馬支脚)の一部であり, ヒトでは小指ほどの大きさで内側側頭葉の深部に位置し, 大脳辺縁系に属する. 海馬はまた, てんかん発作の感受性からも興味深い. 海馬は最も発作閾値が低い脳部位の1つであり, 一部のてんかん患者では海馬が起始となった発作を示し, しばしば薬物治療に耐性を示す. また, 海馬は虚血や無酸素状態に高い脆弱性を示すなど, 各種脳疾患との関連も深い. 「1 記憶・学習と海馬」 海馬の皮質は分子層, 錐体細胞層, 多形細胞層の3層からなり, 歯状回は分子層, 顆粒細胞層, そして多形細胞層(または歯状回門)の3層からなる. 海馬と歯状回にみられる単純な層構造は, 神経解剖学や電気生理学の研究進展に貢献している. 海馬がある種の記憶や学習に重要な役割を担うことは1950年代前半ごろから認知されるようになった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

