総説
              
 眼瞼けいれんとドライアイ
                  掲載誌
                
 
                  Frontiers in Dry Eye
                  Vol.19 No.1 16-20,
                  
                    2024
                  
 
                    著者名
                  
  
                          細谷 友雅
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          連載
                        / 
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          眼疾患
                        
                    診療科目
                  
  
                          眼科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Frontiers in Dry Eye
                    
 眼瞼けいれん(blepharospasm)は眼部局所ジストニアで,開瞼が困難になる疾患である。眼瞼周囲の筋,主として眼輪筋の間欠性あるいは持続性の過度の収縮により不随意な閉瞼が生じる疾患で,他の神経学的,眼科学的異常が原因となっていないもの,と定義される¹⁾。近接する口周りや首,顎,喉など,他の部位のジストニアと併発するものはメージュ症候群(Meige syndrome)という。
本邦での有病率は,10万人あたり1.6~6.5人と報告されている¹⁾。大脳基底核や視床の神経伝達物質異常により生じると考えられている。発症のリスク因子として,うつ病,ドライアイ,パーキンソニズムなどがあり,遺伝素因も関与している¹⁾。
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。