2016年ドライアイリサーチアワードの“ベストリサーチアワード”は,愛媛県立中央病院の吉岡恵理子先生がアワード選定委員会での投票で最多得票を獲得され,受賞となった。同氏の受賞論文は眼瞼圧が眼表面上皮にどんな影響を与えるかというもので,とてもユニークな独創性の高い研究であり,ある意味画期的ともいえるものである。
今回の研究ではドライアイ患者と正常者を比較し,眼瞼圧が高いことが示されている。これは確かに興味深いデータだが,ただ一口にドライアイといっても大きな幅があり,対象のドライアイでの角膜上皮障害がどの部位に,どの程度なのかという情報が明らかではなく,眼瞼圧がどのように上皮障害に影響を与えているか,すべてが解決されているわけではない。