国際的なDEWS(Dry Eye WorkShop)の基準との整合性を図り,わが国におけるドライアイの診断基準の中に「自覚症状」が明記されたことにより,ドライアイはより幅広い概念となり社会的にも注目されるようになった。その中で我々眼科医は自覚症状と他覚所見が乖離する症例に悩まされることも多く,近年は角膜神経の知覚過敏や眼表面のTRPM8(冷刺激受容体)の関与が注目されている1)。現行の眼表面の知覚検査は古典的なCochet-Bonnet 検査であるが,感度と手技面より臨床上は敬遠されることも多い。本演題はこの乖離に注目し,知覚が関与していると推測されるもののより簡便な測定法に着目し発案した(演者:後日談)最大開瞼時間(Maximum opening time:MOT)という新しい指標についての報告である。