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第34回 酢が過ぎる


掲載誌
アンチ・エイジング医学 Vol.12 No.1 78, 2016
著者名
米井嘉一
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌 / 骨・関節 / アンチエイジング
診療科目
一般内科 / 整形外科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 老年科
媒体
アンチ・エイジング医学

酢の話をしようと思い立ち,故事成語を調べてみれば,「酢が過ぎる」「酢でさいて飲む」「酢でも蒟蒻でも」「酢につけ粉につけ」「酢にも味噌にも」「酢の蒟蒻の」「酢を買う」「辛酸を嘗める」など訳なくみつかる。「酢につけ粉につけ」は「何かにつけて」の意であり,「酢にも味噌にも」が「何でもかんでも」の意であることは,古来より酢が調味に当たり前のように使われてきた証であろう。酢の効用の一つに,カルシウムの吸収を助ける働きがある。カルシウムは,骨形成や筋肉収縮に関わり,運動器の機能維持,ロコモティブシンドロームの予防には欠かせないミネラルである。ピロリ菌に感染して萎縮性胃炎が進行すると,胃粘膜壁細胞が減り,胃酸分泌は低下し,低酸・無酸に至る。高齢者が炭酸カルシウムのサプリメントを服用しても,酸がなければ吸収されない。酢のpHは1.6~2.5,結構な強酸として作用し,カルシウム吸収を助ける。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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