「はじめに」脳内のセロトニンが不足した状態が長く続くと,心の安定が失われ,うつ状態に陥ってしまうことは,うつ病治療薬としてSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)が使われていることから明白です。本稿では,ストレスとセロトニン神経の関係,およびストレス対処法としてのセロトニン活性法について,自験の研究データを含めて解説します。
「セロトニン神経が危ない」1.メンタルストレスの時代
厚生労働省の統計では,2000年頃から急激にうつ病が増加しはじめ,それに伴い自殺者の数も急激に増加しました(図1)。それと対応する社会状況の変化として,IT社会の出現があると私は考えています。すなわち,急速に広まったIT社会が,脳ストレスを過酷な状況に追い込み,結果として,セロトニン神経の働きを弱らせ,うつ病を増加させている,と考えられます。
「Key Words」セロトニン,ストレス,HPA軸,ノルアドレナリン神経,運動
「セロトニン神経が危ない」1.メンタルストレスの時代
厚生労働省の統計では,2000年頃から急激にうつ病が増加しはじめ,それに伴い自殺者の数も急激に増加しました(図1)。それと対応する社会状況の変化として,IT社会の出現があると私は考えています。すなわち,急速に広まったIT社会が,脳ストレスを過酷な状況に追い込み,結果として,セロトニン神経の働きを弱らせ,うつ病を増加させている,と考えられます。
「Key Words」セロトニン,ストレス,HPA軸,ノルアドレナリン神経,運動

