総説
新しいエイジングのメカニズム:SASP
A novel mechanism of aging: Senescence-associated secretory phenotype, SASP
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.9 No.6 58-65,
2013
著者名
大谷直子
/
原英二
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
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消化器
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癌
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アンチエイジング
診療科目
一般内科
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消化器内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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腫瘍内科
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老年科
媒体
アンチ・エイジング医学
「はじめに」ヒトをはじめとする高等動物は, 発生, 誕生, 成長, 老化, 病気, 死というライフサイクルを経ながらその一生を全うする. ヒトは高等動物の中でも寿命が長いが, 寿命の延長を可能にした大きな要因の一つとして, さまざまな内的・外的ストレスから生体を守るホメオスタシス維持機構が高度に発達してきたことが考えられる. しかし, 生活習慣や加齢による生体の変化は, ホメオスタシス維持機構の破綻を引き起こし, がんや慢性炎症性疾患などのさまざまな疾患の発症率を増加させている. このため, 健康長寿の実現のためには生活習慣の改善に加え, 加齢に伴う発がんや慢性炎症のリスクを抑えるための効果的な対策が必要であり, そのためにはホメオスタシスの維持および破綻のメカニズムを理解することが重要である. 最近, ホメオスタシスが破綻するメカニズムの一つとして, 「細胞老化」の関与が注目されはじめている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

