【特集 エビデンスに基づいたがん予防】
3 飲酒とがん
Alcohol Consumption and Cancer
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.9 No.6 28-32,
2013
著者名
松尾恵太郎
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
癌
/
アンチエイジング
診療科目
一般内科
/
消化器内科
/
耳鼻咽喉科
/
腫瘍内科
/
老年科
媒体
アンチ・エイジング医学
「はじめに」飲酒は有史以前より続く生活習慣の一つであり, 現代社会においてもその位置は変わらない. 古くは漢書に「酒は百薬の長」と記されたことから, その健康に対する良好な影響のみが強調されがちであるが, この言葉が「されど万病の元」と続いていることからも, 飲酒には負の側面が伴うことは忘れてはならない点であろう. 現在, 世界保健機関(WHO)は, 「日常的な過量飲酒あるいは, たまの危険な飲酒がほぼ全世界的な公衆衛生上の問題を引き起こす」として, 飲酒を喫煙に次ぐ変容可能な生活習慣と位置づけ, その健康影響に注意を払うに至っている1). 本稿では, 飲酒のがんに対する影響に関して概説する. 「飲酒のがんリスクに対する評価」WHOの下部機関である国際がん研究機関(IARC)の行ったアルコール飲料の発がん性に関する網羅的な評価において, 飲酒はGroup1(ヒトに対する発がん性が認められる)と位置づけている2).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

