誌上ディベート
マラソンは体によい?悪い?
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.8 No.1 77-85,
2012
著者名
坪田 一男
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森田敏宏
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米井嘉一
記事体裁
抄録
疾患領域
骨・関節
/
アンチエイジング
診療科目
整形外科
/
リハビリテーション科
/
老年科
媒体
アンチ・エイジング医学
長い間マラソンは身体に毒だと信じていた. 2005年くらいまでは米井嘉一先生が書かれているとおりに考えていて, 「適度な運動をすべきである」と思っていた. だから, そのときの自分ならば「マラソンは体に悪い」と即座に答えたことだろう. しかしその後, 運動による酸化ストレス応答(ホルミーシス応答)がアンチエイジングの根幹だという理論に触れてから, 「マラソンがプラスになるくらいに身体を鍛えるというアイディアはどうか? 」と考えるようになり, 2008年に初めてホノルルマラソンに挑戦してみた. まだ森田敏宏先生ほど速くなく, 4時間42分とサブフォーまで遠いが, 一生懸命チャレンジしている. さて, 今回はお二人の先生に"マラソンの是非"について討論してもらった. どちらも説得力があり面白い. 自分が日頃考えていることでもある. 多分読者の皆様もどちらの理論にも「そうだねー! 」とおっしゃるのではないだろうか. とはいえ, 2011年の坪田としてはすでにマラソンを始めてしまっていることもあり, 「その人に合ったマラソンは体によい」と考えている. 5kmのジョギングから始まって, 3年かけてフルマラソンまで走れるようになった. 少し満足している. 子供や妊婦など放射線障害を受けやすい人は運動のマイナス面も出やすいと考えられており, また健康な人でも毎日マラソンを走れ! と言っているわけではないので誤解のありませんよう. ただ, マラソンを走れる人のミトコンドリア機能が高い可能性については大変興味を抱いている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

