【特集 老化を促進する危険因子としての糖化ストレス】
糖化(AGEs)とは何か
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.8 No.1 18-24,
2012
著者名
永井竜児
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
アンチエイジング
診療科目
一般内科
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循環器内科
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消化器内科
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腎臓内科
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皮膚科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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神経内科
/
老年科
媒体
アンチ・エイジング医学
「はじめに」糖化とは, 蛋白のアミノ基(-NH3+)などに糖がカルボニル(C=O)を介して結合する反応である(図1). 本反応は, フランスの科学者Louis Camille Maillardがアミノ酸と糖による褐変反応から発見し, 食品科学の分野ではメイラード反応として広く知られている. 本反応前期生成物のアマドリ転位物に相当するものに, 血糖コントロールマーカーとして世界中で測定されているヘモグロビンA1c(HbA1c)がある. したがって, 炭水化物をエネルギー源として使う以上, 本反応は健常者でも進行している. その後, アマドリ転位物は酸化・脱水・縮合反応によって自家蛍光, 褐色, 架橋形成, さらにはAGE受容体によって認識されるなどの特徴を示すAGEs (Advanced Glycation End-products, 最終糖化産物)へと変化する. 本反応は生体のカルボニル濃度および個々の蛋白の寿命に依存して進行し, AGEsは糖尿病をはじめとする生活習慣病, ならびに炎症や酸化ストレスが増大する病態の発症に伴って蓄積が増加することが明らかとなっている(図1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

