Calciphylaxisとは,末期腎不全患者を中心に発症する極めて疼痛の強い紫斑形成とそれに引き続き生じる難治性皮膚潰瘍を主症状とする疾患であり,その病因は小動脈の石灰化とされる.これらの臨床的な特徴は,「Calciphylaxisの診断・治療に関わる調査・研究」班によって提案されている診断基準案1)に集約されている(表1).維持透析を必要とする末期腎不全患者では,リンやカルシウムなどのミネラル代謝異常,尿毒症物質の蓄積,酸化ストレス・慢性炎症,糖尿病の併存やワルファリンの併用などが複合的に動脈の石灰化に寄与している.