田中 蕁麻疹には,誘因がわかるものと,はっきりしないものがあります.特発性蕁麻疹は,よく「原因がない」と表現されますが,最近では明らかになってきた部分も多く,発症機序もある程度推測できるようになってきました.そして,蕁麻疹の臨床に携わる医師が,そういった新しい知見を理解し,患者さんに情報提供することは,より質の高い診療につながると考えられます.本日は,特発性蕁麻疹の原因という難しい話題について,病態生理学的な新しい知見と,臨床への応用の両面から,エキスパートの先生方にお話を伺ってまいります.

まずは特発性蕁麻疹についての概説を,福永先生からお願いしたいと思います.