巻頭言
皮膚バリアと疾患の接点を探る
掲載誌
皮膚アレルギーフロンティア
Vol.22 No.1 5,
2024
著者名
杉田 和成
記事体裁
抄録
疾患領域
皮膚疾患
/
アレルギー・免疫
診療科目
皮膚科
媒体
皮膚アレルギーフロンティア
皮膚はわれわれの身体を外部の刺激から守るバリアであり,その機能が損なわれると,さまざまな疾患のリスクが高まります.とくに,皮膚のバリア機能が低下すると,アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患が生じやすくなります.免疫システムとの密接な関係から,皮膚のバリア機能の重要性が理解されつつあります.
今回の企画では,皮膚バリアと疾患の接点に焦点を当て,その複雑な関係性を,とくにヒトレベルで探求しています.座談会では,基礎と臨床の立場から,皮膚のバリア機能と疾患との関連性について深く議論がなされました.とくに,アトピー性皮膚炎におけるマイクロバイオームやかゆみ研究に関して,次世代の医療を予感させる貴重なお話を伺うことができました.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。