Special Articles
【基礎】食事性脂質からのアレルギー制御
掲載誌
皮膚アレルギーフロンティア
Vol.21 No.2 17-21,
2023
著者名
堀田 将志
/
國澤 純
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
アレルギー・免疫
/
皮膚疾患
診療科目
アレルギー科
/
皮膚科
媒体
皮膚アレルギーフロンティア
Key Words
食事性脂質
/
脂質代謝物
/
ポストバイオティクス
/
アレルギー
/
炎症
腸管には多数の免疫細胞が存在し,その機能は食事成分の影響を強く受ける.なかでも脂質は,さまざまな変換を受けることで多彩な生理活性をもつ脂質代謝物へと変換される.筆者らは,脂質代謝物の炎症やアレルギーに関わる免疫制御に着目した研究を行い,17,18-EpETE,12-HEPE,15-HEPE,14-HDPA,αKetoAなどの抗炎症・抗アレルギー作用を明らかにしてきた.これら脂質代謝物の機能やアレルギー疾患との関連の解明が進むことで,創薬,精密栄養学,ポストバイオティクスなどへの展開が進み,アレルギー疾患の予防や治療へとつながることが期待される.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。