近年,ヒスタミン以外にも種々のかゆみメディエーターが発見され,かゆみに関する研究が進むとともに,その多様で複雑な発現メカニズムへの理解が深まりつつある.かゆみを伴う疾患の代表格であるアトピー性皮膚炎(AD)においては,病態に重要なサイトカインがかゆみを惹起することも明らかとなり,それらサイトカインをターゲットとした治療薬の開発も実現している.そこで今回は,かゆみを伴う皮膚疾患のアンメットニーズのひとつである痒疹にスポットを当て,これまでに明らかになっているかゆみの知見とともに,病態や治療戦略の展望について,佐藤貴浩先生に伺った.
「KEY WORDS」かゆみメディエーター,かゆみの伝達経路,IL-31,痒疹診療ガイドライン2020,結節性痒疹