アミロイド苔癬と痒疹は,強いかゆみがある治療抵抗性の慢性疾患である.病変部にさまざまなかゆみ誘発物質があり,かゆみを生じると考えられているが,詳細は明らかにされていないため,かゆみの制御法の解明が期待されている.われわれは,アミロイド苔癬と痒疹に発汗障害があることをimpression mold法を用いて解析した.いずれの疾患も皮疹部に基礎発汗と温熱発汗の障害があり,真皮で汗の漏れが観察された.ヘパリン類似物質含有クリーム O/Wの密封療法注)が有効で,発汗障害が軽快することで,皮疹とそれに伴うかゆみも軽快した.アミロイド苔癬と痒疹は発汗障害が病因のひとつであり,疾患治療の標的になると考えている.
「KEY WORDS」痒疹,アミロイド苔癬,基礎発汗,impression mold法