アトピー性皮膚炎(AD)におけるプロアクティブ外用療法に抗ヒスタミン薬を併用する意義はあるのか?という問いに対して,CANP trial(A study on the effect of combined antihistamine and topical proactive treatment on atopic dermatitis Trial Abbreviation)が企画され,実施された.
中等症以上の症状増悪があり,12週間後に軽症以下に症状がコントロールされたAD患者256例をプロアクティブ外用療法に移行し,ベポタスチンベシル酸塩非併用群と併用群の2群に分け12週間観察した.
結果は,ベポタスチンベシル酸塩併用群において,主要評価項目である症状改善維持率が高い傾向(有意差なし)にあった.副次評価項目であるかゆみのVASスコアによるサブグループ解析を行ったところ,VAS<60では併用群でVASスコアが有意に低値を示した.したがって,プロアクティブ外用療法にベポタスチンベシル酸塩を併用投与する意義があることが明らかとなった.今後は,AD患者のQOLを高めるためにも,この新たなエビデンスに基づいた薬剤選択を実践していくことが求められる.
中等症以上の症状増悪があり,12週間後に軽症以下に症状がコントロールされたAD患者256例をプロアクティブ外用療法に移行し,ベポタスチンベシル酸塩非併用群と併用群の2群に分け12週間観察した.
結果は,ベポタスチンベシル酸塩併用群において,主要評価項目である症状改善維持率が高い傾向(有意差なし)にあった.副次評価項目であるかゆみのVASスコアによるサブグループ解析を行ったところ,VAS<60では併用群でVASスコアが有意に低値を示した.したがって,プロアクティブ外用療法にベポタスチンベシル酸塩を併用投与する意義があることが明らかとなった.今後は,AD患者のQOLを高めるためにも,この新たなエビデンスに基づいた薬剤選択を実践していくことが求められる.