「A」「1.症状」日光蕁麻疹は太陽光線への曝露が原因で生じる比較的まれな物理的蕁麻疹で,日光曝露直後より露光部に一致して紅斑や膨疹,瘙痒が出現し,その後色素沈着を残さず消退する.薄い衣類を通過した光線に反応して,裸露部のみならず被覆部にも蕁麻疹が出現することがある.重症例では長時間の日光曝露で呼吸困難や意識消失などのアナフィラキシーショックを起こす.顔や手背など日常的に日光を浴びている部位ではむしろ膨疹が出にくくなるhardning現象が知られる.発症時に屋外にいることや,裸露部に限局した発疹を生じることから本症が疑われる.発症時期は日照量が増加する春から夏にかけて多い.
「2.検査」中波長紫外線(UVB),長波長紫外線(UVA),可視光線について光照射試験を行う.当施設の光照射試験では,UVBはサンランプで9mJ/cm2,18mJ/cm2,27mJ/cm2,36mJ/cm2,UVAはブラックライトで3J/cm2,6J/cm2を照射し,可視光線はスライドプロジェクター(300W)を用いて照射を行い,即時型反応をみている(図).