「Summary」1994年から2012年の多施設共同研究のうち,主要金属パッチテスト陽性率の推移を示し,1994年度,1999年度集計をもとに年齢層別男女別陽性率を比較した.硫酸ニッケル陽性率は近年女性で増加し,全年齢層において女性が男性より高かった.金チオ硫酸ナトリウムの陽性率も女性で増加がみられ,全年齢層において女性が高かった.塩化コバルトは10代と20代では男性が高かったが,30代以降の全年齢層と合計において女性の陽性率が高かった.重クロム酸カリウムは20代と30代では女性のほうが高かったが,ほかの年齢層と合計では男性のほうが高かった.ニッケルや金の陽性率が女性に高いのは,主にアクセサリーからの感作,クロムで男性が高いのは,主に職業性もしくは皮革による感作に関連すると考えた.
「KEY WORDS」硫酸ニッケル,塩化コバルト,重クロム酸カリウム,金チオ硫酸ナトリウム,パッチテスト陽性率