【特集 アトピー性皮膚炎の今】
アトピー性皮膚炎:T細胞サブセットの役割
掲載誌
皮膚アレルギーフロンティア
Vol.10 No.3 25-29,
2012
著者名
藤村卓
/
相場節也
記事体裁
抄録
疾患領域
アレルギー・免疫
/
皮膚疾患
診療科目
アレルギー科
/
皮膚科
/
小児科
媒体
皮膚アレルギーフロンティア
「要約」アトピー性皮膚炎(AD)は, 急性期にはおもにTh2, Th17細胞が, 慢性期には, Th2細胞に加えてTh1, Th22細胞が病態形成に関与していることが報告されている1). 本稿ではADの病態における各ヘルパーT細胞サブセットの役割を病期別に関連因子とともに論じる. 「1 慢性皮膚炎症性疾患としてのアトピー性皮膚炎: 慢性期におけるヘルパーT細胞サブセット(Th2, Th17)の役割」アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis; AD)は角層の異常に起因する皮膚の乾燥とバリア機能の異常を伴い, 多彩な非特異的刺激反応および特異的アレルギー反応が関与して生じる, 慢性に経過する炎症と掻痒をその病態とする湿疹性病変である1). 近年, その慢性炎症の病因としてのIL-17産生ヘルパーT細胞(Th17)が注目されている(図1). IL-17は, 湿疹性病変を自然発症するフィラグリン欠損マウスの免疫学的背景がIL-17優位であることから, そのADの病態への関与が注目されたサイトカインである2, 3).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

