【特集 円形脱毛症フロンティア】
円形脱毛症とアレルギー素因
掲載誌
皮膚アレルギーフロンティア
Vol.10 No.1 13-17,
2012
著者名
齊藤典充
記事体裁
抄録
疾患領域
アレルギー・免疫
/
皮膚疾患
診療科目
アレルギー科
/
皮膚科
媒体
皮膚アレルギーフロンティア
【要約】 円形脱毛症の機序は現時点ではいまだ不明瞭な点が多い. また円形脱毛症患者に高頻度にアトピー性皮膚炎をはじめ多くのアトピー性疾患を合併することは以前より知られており, 当科の検討でも円形脱毛症患者200名中108名(54.0%)にアトピー素因を認め, 46名(23.0%)は脱毛の発症時にアトピー性皮膚炎に罹患あるいは既往があった. また病理組織学的にもアトピー素因を伴う円形脱毛症と伴わない円形脱毛症では, 毛球部周囲浸潤T細胞のサブセットの比率に違いを認めた. さらにアトピー性皮膚炎を合併する円形脱毛症の治療として, 第二世代抗ヒスタミン薬の投与はある程度有効であることも示されている. 以上より, 円形脱毛症の発症, 治療効果, 予後にアトピー素因を有する個体特有の免疫状態が関与する可能性がある. 【はじめに】 円形脱毛症(alopecia areata)は, 脱毛症のなかで最も来院患者が多い疾患である. 頭部をはじめ毛髪の存在するあらゆる部位に円形の脱毛斑を生じる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

