「Summary」リンパ浮腫は, いったん発症すると完治は難しい. しかし, 発症早期から保存的治療を行い, 症状を安定させることは可能である. 日本での保存的治療は, 日常生活指導, 患肢のスキンケア, リンパドレナージ, 圧迫療法, 運動療法などを行う複合的治療が推奨されている. 本治療は実際の臨床で有効であるが, それぞれの治療効果を検討したエビデンスレベルの高い文献は少ない. その他, 手術治療も行われているが, 保存的治療を併用する必要がある. また, リンパ浮腫の予後に関する文献も少ない. リンパ浮腫単独では生命予後に影響しないが, 患肢の炎症から敗血症で死亡する症例がある. 重症例での機能予後は不良であり, 発症早期から重症化させないように治療する必要がある. 「はじめに」リンパ浮腫は, がん治療後に発症する続発性症例が多く, 慢性化すると治療に難渋する. しかし, 発症早期から適切に保存的治療を行い, 症状を安定させることは可能である.
特集 リンパ浮腫の臨床Up-To-Date
リンパ浮腫の治療と予後:概論
掲載誌
Angiology Frontier
Vol.12 No.2 27-33,
2013
著者名
小川 佳宏
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
血液
/
癌
診療科目
心臓血管外科
/
リハビリテーション科
/
腫瘍内科
/
循環器内科
/
血液内科
/
手術・救急
媒体
Angiology Frontier
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

