「はじめに」私は循環器内科医として長年診療に携わってきたが, 循環器疾患の治療や予防における口腔ケアの重要性を認識してこなかった. 実際, 心筋梗塞や動脈硬化症患者の多くにおいて口腔状態が悪いことを経験として認知はしていたが, 積極的に解決すべき問題として取り組まなかった. これは, 循環器疾患のリスクとして「喫煙」が常に解決すべき大きな問題となるため, 患者の口腔状態が悪いのは「禁煙」により解決できるだろうと思い込んでいたためである. しかし, ある臨床研究をきっかけに, 歯周病が血管疾患の発症や増悪に重要であり, 歯周病を治療することが循環器疾患の予防や治療につながると確信を得るようになったのである. 歯周病は「歯周囲に限定された疾患」であるという認識から, 以前は歯科医だけが取り扱う分野として位置付けられていた. しかし, 近年の研究成果から, 歯周病を歯科領域だけに影響する疾患であるという考え方は間違っていることがわかってきた.
私の研究―My Research―
第2回 歯周病と血管疾患
掲載誌
Angiology Frontier
Vol.12 No.1 57-60,
2013
著者名
鈴木 淳一
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
その他
診療科目
心臓血管外科
/
その他
/
循環器内科
媒体
Angiology Frontier
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

