「Summary」動脈硬化とは, 部分的に動脈壁が硬くなり動脈壁の弾性が低下した状態(sclerosis)で, 動脈硬化で最も重要な「粥状硬化」では動脈壁の内側(血管内腔)に複合病変も生じる(atherosis). 進行すると動脈の内腔が狭窄・閉塞し, 「循環障害(虚血)」を生じたり壁の脆弱化により「瘤(こぶ)」が生じる. 頸動脈エコーの有用性は, 動脈壁の内膜・中膜複合体(IMC)の観察, 壁肥厚の観察(IMT, プラーク), 径の観察(狭窄の評価)などが詳細にできることである. その意義は, 脳卒中発症の予測, 冠動脈疾患(CAD)や閉塞性動脈硬化症(ASO)などの全身動脈硬化性疾患との関連性, さらには種々の生活習慣病の治療(抗血小板薬, 脂質改善薬, 降圧薬, 血糖降下薬などの薬物療法)の効果判定や侵襲的治療前後での指標として応用されている. 「1 動脈硬化性疾患の増加」人口の高齢化と生活習慣の変化に伴って, 「動脈硬化」による循環器疾患の増加が著しい.
特集 血管疾患の画像診断―最新の動向
頸動脈エコー検査の意義
掲載誌
Angiology Frontier
Vol.11 No.2 21-27,
2012
著者名
松尾 汎
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
脳血管障害
/
腎臓
診療科目
心臓血管外科
/
神経内科
/
脳神経外科
/
放射線科
/
腎臓内科
/
循環器内科
媒体
Angiology Frontier
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

