検尿ノススメ
第53回 紫色蓄尿バッグ症候群の2症例
掲載誌
Nephrology Frontier
Vol.14 No.2 42-46,
2015
著者名
横山 貴
/
磯田典子
/
大沼榮子
記事体裁
抄録
疾患領域
腎臓
診療科目
腎臓内科
/
泌尿器科
媒体
Nephrology Frontier
「はじめに」尿の色調は,生理・病理学的条件によって変化する.通常,尿色調はウロクロム色素によって麦藁色から黄色調を呈する.このウロクロムは,蛋白質の代謝産物であり,トリプトファンからキヌレニン,ウロクロモーゲンを経て生じる.尿色調の濃さは,食物および水分摂取・運動・発汗などの影響を受けて変化する.薬剤が投与されている場合には着色尿となる.尿色調異常とその原因を表1に示す1).本稿では,蓄尿バッグやチューブが紫色に染まる紫色蓄尿バッグ症候群(purple urine bag syndrome:PUBS)の2症例を経験したため,尿検査所見および腎機能を含めた血液・生化学検査所見や便秘などの理学所見について,若干の文献的考察を加えて報告する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

