【特集 透析療法の合併症と治療―血液透析と腹膜透析―(併用療法を含めて)】
透析患者の感染対策
Infection control of the dialysis patient
掲載誌
Nephrology Frontier
Vol.13 No.2 46-50,
2014
著者名
安藤亮一
記事体裁
抄録
疾患領域
腎臓
/
感染症
診療科目
腎臓内科
/
泌尿器科
媒体
Nephrology Frontier
「SUMMARY」透析患者は易感染性であり, 透析室は院内感染のリスクが高い. 感染対策の基本は標準予防策であり, これに感染経路別対策を加える. ウイルス肝炎は血液媒介感染であり, 標準予防策を行い, 注射を介したアウトブレイクを防ぎ, ベッド固定を加える. HIVも標準予防策を行えば, 一般の透析施設での透析が可能である. インフルエンザは飛沫感染であり, 空間的・時間的隔離を行う. 結核は透析患者でリスクが高い. 多剤耐性菌は接触感染予防を行う. 「I はじめに」透析患者では感染症が20.3%と死亡原因の第2位で, 近年横ばいである心不全に比べて増加傾向であり1), その要因としては, 透析患者に伴う免疫能低下, 高齢化, 糖尿病が原因疾患として多いことなどがあげられる. また, 透析は, 透析室という限られた空間のなかで多数の患者を同時にケアする環境で行われることに加え, 血液が頻繁に体外へ出入りする処置もあり, 透析患者のための特別な感染対策が必要である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

