画像診断―イメージングアプローチ
腎梗塞のイメージングとその治療
掲載誌
Nephrology Frontier
Vol.12 No.1 84-88,
2013
著者名
山本徳則
/
武田宗万
記事体裁
抄録
疾患領域
腎臓
診療科目
腎臓内科
/
泌尿器科
/
手術・救急
/
放射線科
媒体
Nephrology Frontier
「はじめに」腎梗塞とは, 腎動脈本幹が一方または両側またはその分枝が塞栓や血栓により閉塞し, その末梢の循環障害が起こり, 腎虚血に陥った状態である. 腎動脈の閉塞で生じ, 慢性閉塞と急性閉塞があげられる. 一般的に, 腎梗塞は腎動脈分枝や腎静脈が完全に閉塞した場合に生じ, 通常は動脈閉塞のほうが重要であり, この場合に塞栓症と血栓症に分類されるが, 塞栓症が主体である1). 心臓弁膜疾患や心房細胞などの不整脈患者に起因する左心室からの血栓や感染性心内膜炎に伴う疣贅(vegetation)による塞栓症, さらに動脈硬化性腎疾患に伴うコレステロール塞栓症がある. 前回は慢性閉塞としての腎動脈狭窄について述べたが, 今回は急性閉塞の腎梗塞についてイメージングとその治療について述べる. 「腎梗塞の原因と症状」最も一般的な原因は血栓塞栓症である. 塞栓は心(心筋梗塞後の心房細動, または細菌性心内膜炎による増殖)または大動脈(アテローム塞栓)で生じ得るが, 頻度はより少ないものの脂肪または腫瘍塞栓が原因となる場合もある.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

