画像診断―イメージングアプローチ
腎血管筋脂肪腫の血管イメージングとその治療
掲載誌
Nephrology Frontier
Vol.11 No.1 78-81,
2012
著者名
山本徳則
/
小松智徳
/
後藤百万
記事体裁
抄録
疾患領域
腎臓
診療科目
腎臓内科
/
泌尿器科
/
放射線科
媒体
Nephrology Frontier
前回は, 腎動脈瘤の血管イメージと動脈瘤破裂の観点からその治療について報告した1). 今回は, 腎血管脂肪腫(AML)の血管イメージングと腫瘍破裂の治療について述べる. AMLは胚芽細胞遺残物に由来した過誤腫の一種で, 全腎腫瘍の0.3%を占める血管, 平滑筋, 脂肪組織より構成される良性腫瘍である. 今回紹介する症例においても腹部CT検査上, 脂肪吸収領域を含んでいることが大きな鑑別的特徴である. 血管イメージング上での特徴は, (1)動脈瘤, (2)新生血管像, (3)動静脈瘻, (4)静脈相でonion peelの所見があげられ, その血管, 腫瘍特性から破裂することがしばしばあるために, 良性にもかかわらずマネージメントの必要がある. その治療法としては, 従来腎細胞癌との鑑別が困難であったことから腎摘除術が選択される頻度が高かった. しかし近年, 画像診断の発達により, 腫瘍内の脂肪成分の描出が可能になったことから診断が容易になり, 保存的な治療に移行しつつある.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

