【特集 酸塩基平衡の臨床上の諸問題―代謝性アシドーシスに焦点を当てて―】
ICUにおける酸塩基平衡の理解:Stewart approach
掲載誌
Nephrology Frontier
Vol.11 No.1 28-33,
2012
著者名
森松博史
/
谷真規子
/
守屋佳恵
/
森田潔
記事体裁
抄録
疾患領域
腎臓
診療科目
腎臓内科
/
麻酔科
/
手術・救急
媒体
Nephrology Frontier
「SUMMARY」Stewart approachは1970年代の後半にカナダの生理学者であるPeter.A.Stewartによって提唱された新しい酸塩基平衡に関するアプローチである. 酸塩基平衡における代謝性の因子をStrong Ion Difference(SID)とTotal Weak Acid(ATOT)に分けて考えることに成功した. SIDとは強陽イオンと強陰イオンの差で簡単にはナトリウムと塩素の差である. ATOTの中では特にアルブミンの陰性荷電が重要である. 重症患者の複雑な酸塩基平衡異常では電解質異常やアルブミンの異常に注意が必要である. 「I はじめに」麻酔・集中治療領域では, 重篤な酸塩基平衡異常に遭遇する場面も稀ではない. 虚血に伴う乳酸アシドーシス, 急性腎障害に伴うアシドーシスなど, その診断・治療が生死を分けることもあり得る. つまり, 麻酔・集中治療領域では酸塩基平衡の異常を十分理解し, 適切に治療を行うことが重要である. 従来の酸塩基平衡は, 1900年代の初めにHendersonとHasselbalchによって提唱された式を用いて理解されてきた.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

