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腎生理の基礎知識

第10回 尿濃縮・希釈機構(2)髄質内層における浸透圧勾配形成機序(受動理論とその問題点)


掲載誌
Nephrology Frontier Vol.8 No.2 58-61, 2009
著者名
関根孝司
記事体裁
連載 / 全文記事
疾患領域
腎臓 / 泌尿器
診療科目
腎臓内科 / 泌尿器科
媒体
Nephrology Frontier

「髄質外層と髄質内層の浸透圧勾配形成機構の相違」前回, 髄質外層に浸透圧勾配が形成されるための対向流増幅系および対向流交換系の意義, およびそのメカニズムについて述べた. 対向流増幅系および対向流交換系の要点は以下にまとめられる. (1)Henle係蹄および直血管が対向流を形成している. (2)Henle係蹄太い上行脚(thick ascending lim of Henle:TAL)において, NaClが管腔内から間質に「能動的に輸送」されること(単一効果)が, 髄質外層に浸透圧勾配を形成する起動力になっている. (3)上記の単一効果がHenle係蹄の軸に沿って蓄積される(対向流増幅系)と, 長軸に沿った大きな浸透圧勾配が形成される. (4)Henle係蹄と平行して走行している直血管は, 髄質に形成された高浸透圧環境を減弱させることなく, 髄質内で再吸収された溶質および水を適切に体循環に戻す働き(対向流交換系)をしている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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