新刊
Special Articles
スギ花粉症に対する舌下免疫療法
掲載誌
鼻アレルギーフロンティア
Vol.25 No.2 16-20,
2025
著者名
後藤 穣
記事体裁
抄録
疾患領域
アレルギー・免疫
/
耳鼻科疾患
診療科目
アレルギー科
/
耳鼻咽喉科
媒体
鼻アレルギーフロンティア
アレルゲン免疫療法は、Ⅰ型アレルギー疾患に対する根治療法である。数年間治療を継続すると治療終了後も効果が持続し、長期寛解・治癒を誘導できるといわれている。また、新規抗原感作や他のアレルギー疾患(気管支喘息など)の発症を予防する効果も認められている。従来の皮下注射法ではアナフィラキシーショックなど副作用の危険性があり本邦では十分に普及してこなかったが、舌下免疫療法は安全で簡便に免疫療法を行うことができる。日本では、アレルゲン免疫療法はこれまでアレルギー治療の選択肢として軽視されてきた印象があるが、舌下免疫療法が実臨床で使用可能になったことによって重要な治療オプションの一つに転換している。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。