歴史をたどる
健康な社会づくりの夢 「耳の日」と「鼻の日」(東京都地方部会の取り組み)
厚生大臣・日本医師会長・東京都知事が揃い踏みしたイベント約80年の歴史
掲載誌
鼻アレルギーフロンティア
Vol.23 No.1 72-73,
2023
記事体裁
抄録
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連載
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施設紹介
疾患領域
耳鼻科疾患
診療科目
耳鼻咽喉科
媒体
鼻アレルギーフロンティア
「耳の日の起源は岡田和一郎先生に遡ります」
東京大学耳鼻咽喉科学教室初代教授の岡田和一郎氏は、退官後の1938年に「聴力保護デー」を始めた。当時行われていた国民健康週間としての結核予防デーや虫歯予防デーに、聴力保護デーを加えて一層の健康増進をと願ったのだ。ところが当時は戦時下。真珠湾攻撃を機に国土防衛の体力づくりが責務と、軍部から中止命令が出た。
「つまり、聴力保護なんて軟弱な催しはやってはならないということでした」
こう語るのは同大7代教授の加我君孝氏(東京大学名誉教授)。加我氏は日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の東京都地方部会長として、「耳の日」の企画運営を手掛けてきた。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

