高齢者に多い耳鼻咽喉科疾患
耳領域 耳管開放症
掲載誌
鼻アレルギーフロンティア
Vol.23 No.1 44-49,
2023
著者名
大島 猛史
記事体裁
抄録
疾患領域
耳鼻科疾患
診療科目
耳鼻咽喉科
媒体
鼻アレルギーフロンティア
耳管は中耳腔と鼻咽腔とを交通する管状構造物である。安静時には閉鎖しているが、嚥下時などに短時間(数百ミリ秒)開大する。この耳管の通過性は中耳の調圧能の中心的役割を演じている。そのため、開大障害による耳管狭窄あるいは閉塞は中耳病変の発症に大きく関与する。一方、耳管の開放が持続すると、中耳腔と鼻咽腔の間を空気と音声が自由に交通することにより、自声強聴、自己呼吸音聴取、耳閉感などの症状を引き起こす。このような状態を耳管開放症という。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

