2016年版のわが国の「鼻アレルギー診療ガイドライン」重症度分類別治療法について下記に示す1).ガイドラインでは中等症以上では経口薬と局所用薬,2種の経口薬と局所用薬などの薬物併用療法が推奨されている1).
経口薬同士の併用に関しては,抗ヒスタミン薬と抗ロイコトリエン薬が一般的である.これは,作用機序からも推奨される.アレルギー性鼻炎の患者の鼻汁中にはヒスタミンおよびロイコトリエン濃度が上昇することが報告されている.ヒスタミンによる刺激は,刺激性受容体に作用することによって掻痒およびくしゃみなどの神経学的応答を誘発する.これに対してロイコトリエンは,鼻粘膜の分泌腺および血管系,遅発相で遊走する好酸球に影響を及ぼすことが知られている.そのため,作用機序の異なるヒスタミンおよびロイコトリエンに対して影響を及ぼす薬剤を併用投与すれば,アレルギー性鼻炎の治療に対し有効性が増幅されると考えられる.実際に多くの論文でこのことは評価されている.特に前述のロイコトリエン作用機序より,抗ロイコトリエン薬は鼻閉型への併用が良いと考えられている2) 3).また,プロスタグランジンD₂・トロンボキサンA₂受容体拮抗薬もトロンボキサン受容体を遮断することにより,鼻粘膜の血管拡張や血管透過性の亢進を抑制し,鼻閉を改善する.その鼻閉改善効果は抗ヒスタミン薬よりも優れており,抗ヒスタミン薬との併用が有効的である.加えて,近年では抗ヒスタミン薬と血管収縮作用を有する塩酸プソイドエフェドリンとの配合剤がわが国でも発売され,抗ヒスタミン薬の単独投与よりスギ花粉に対する鼻閉改善効果が優れていると示されている4).
経口薬同士の併用に関しては,抗ヒスタミン薬と抗ロイコトリエン薬が一般的である.これは,作用機序からも推奨される.アレルギー性鼻炎の患者の鼻汁中にはヒスタミンおよびロイコトリエン濃度が上昇することが報告されている.ヒスタミンによる刺激は,刺激性受容体に作用することによって掻痒およびくしゃみなどの神経学的応答を誘発する.これに対してロイコトリエンは,鼻粘膜の分泌腺および血管系,遅発相で遊走する好酸球に影響を及ぼすことが知られている.そのため,作用機序の異なるヒスタミンおよびロイコトリエンに対して影響を及ぼす薬剤を併用投与すれば,アレルギー性鼻炎の治療に対し有効性が増幅されると考えられる.実際に多くの論文でこのことは評価されている.特に前述のロイコトリエン作用機序より,抗ロイコトリエン薬は鼻閉型への併用が良いと考えられている2) 3).また,プロスタグランジンD₂・トロンボキサンA₂受容体拮抗薬もトロンボキサン受容体を遮断することにより,鼻粘膜の血管拡張や血管透過性の亢進を抑制し,鼻閉を改善する.その鼻閉改善効果は抗ヒスタミン薬よりも優れており,抗ヒスタミン薬との併用が有効的である.加えて,近年では抗ヒスタミン薬と血管収縮作用を有する塩酸プソイドエフェドリンとの配合剤がわが国でも発売され,抗ヒスタミン薬の単独投与よりスギ花粉に対する鼻閉改善効果が優れていると示されている4).

