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【統合失調症と生活習慣】
統合失調症の睡眠・生体リズム
掲載誌
Schizophrenia Frontier
Vol.11 No.1 23-28,
2010
著者名
井上雄一
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
精神疾患
診療科目
精神科
媒体
Schizophrenia Frontier
「要約」統合失調症では, 急性増悪期のみならず慢性期においても不眠症状を呈する頻度が高く, 陽性症状・陰性症状水準と不眠症度が高い相関を示している. 不眠の自覚症状は睡眠ポリグラフィ検査でも確認されており, 紡錘波の欠如が疾患マーカーとして重要視されている. また, 非定型抗精神病薬は, 作用スペクトルによって睡眠への効果が異なっている. 統合失調症では, 生体リズムが不安定化しているケースが散見されるし, 抗精神病薬服用と関連して閉塞性睡眠時無呼吸症候群, レストレスレッグ症候群を呈しているケースもあるので, 臨床症状を総合的に把握して, 治療的対応を図ることが重要であろう. 「はじめに」気分障害では, レム(REM)潜時短縮や生体リズム位相変位が, 疾患特異性が高くかつ病態との関連が深いとの観点から系統的な研究が進められてきたのに対し, 統合失調症での睡眠研究は, 気分障害ほど盛んであるとはいえない.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

