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【高齢化する統合失調症】

高齢統合失調症と認知症の鑑別


掲載誌
Schizophrenia Frontier Vol.10 No.1 29-32, 2009
著者名
落合結介 / 笠原洋勇
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
精神疾患 / 神経疾患 / 脳血管障害
診療科目
神経内科 / 老年科 / 精神科
媒体
Schizophrenia Frontier

「要約」高齢統合失調症は若年発症の統合失調症の加齢性変化, 遅発統合失調症, 遅発パラフレニーなどに大別され, それぞれ臨床的特徴が異なる. 妄想は, 若年発症の統合失調症では加齢に伴い内容が形骸化しやすいのに対し, 遅発パラフレニーでは体系化された妄想が前景に立つことが多い. 一方, 認知症ではもの盗られ妄想が認められるが, 記銘力障害や見当識障害が先行することが多い. 人格水準は遅発パラフレニーでは比較的良好に保たれることが多いが, 若年発症の統合失調症では慢性経過のなかで低下する場合が多く, 認知症でも症例によっては比較的急速に低下しうる. 若年発症の統合失調症では徐々に陰性症状が優位となるのに対し, 遅発パラフレニーでは陰性症状は目立たず, 認知症では無気力, 無関心, 判断力低下などを初期段階で認めることがある. 高齢統合失調症と認知症の鑑別においては現症に加え, 各症例の発症年齢, 初発症状, 病歴なども含め総合的に評価し, 判断することが必要である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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