新刊
感染症とともに:研究者のひとりごと
DURC/GOF研究のリスクとベネフィット──科学の自由と公衆の安全の狭間で
第1話 バイオセキュリティの夜明け 炭疽菌事件からH5N1論争まで─科学者たちの苦悩
掲載誌
インフルエンザ
Vol.27 No.1 55-58,
2026
著者名
河岡 義裕
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
感染症
診療科目
一般内科
/
感染症内科
媒体
インフルエンザ
2001 年10 月,米国議会の議員事務所や報道機関に,白い粉末の入った封筒が次々と届いた.中身は炭疽菌の芽胞-致死率の高いバイオテロ兵器だった(図1).事件では計22 人が感染し,5 人が死亡した.9 . 11 同時多発テロの直後という最悪のタイミングで起きたこの事件は,米国社会を再び恐怖に陥れた.捜査では,FBI が米陸軍感染症医学研究所(USAMRIID)の研究者ブルース・アイビンズ(Bruce E. Ivins)を単独犯と結論づけたが,裁判での有罪確定には至っていない.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

